アディポネクチン
脂肪細胞特異的に発現する adipose most abundant gene transcript-1 の遺伝子産物で、線維状コラーゲンドメインと補体C1q様の球状ドメインからなる分泌タンパク質である。
ヒト血漿中に5~10μg/mLの濃度で存在する。
GBP28はアディポネクチンと同一、マウス脂肪組織より同定されたACRP30、AdipoQはマウスホモログである。
血中では高分子多量体を形成している。
細胞表面のAdipoR1、R2、T-cadherin、calreticulinなどと結合する。
マウスの実験より抗炎症、抗糖尿病、抗動脈硬化作用をもつと考えられている。
肥満、特に内臓脂肪型肥満では血中濃度が低下している。
減量により血中濃度は増加する。